クレイモアが面白い理由
出版社:集英社 著者:八木教広
キャラクターの意思決定に違和感がない
主人公であるクレアが銀眼の魔女と言われるクレイモアになる経緯。
幼い少女であるクレアが自分の意志でついていくと決めたのは初めてでした。
その相手がテレサです。
作中で見る限り、幼いクレアに優しくしてくれたのはテレサが初めてでした。
そのテレサが抱える辛さに寄り添うのは必然です。
テレサがクレアと共に生きる事を選択した事も違和感がありません。
半人半妖であるクレイモア。
作中の設定でも、心は人側にある事が語られています。
そして、クレイモアは人として見てもらえていません。
同じような境遇である戦士の仲間こそいますが、基本的に孤独なのです。
生きる意味としてクレアと一緒にいる事を選択するのも必然。
ストーリーの良さ
八木教広先生は、ジャンプSQのインタビューでキャラクターが勝手に動く。
ジャンプSQ 八木先生のインタビュー
例え結末が決まっていても、そこへの進み方はキャラクターに任せたいです。
ストーリーもある程度決めているが、最終的に予想と違う行動をとる事もあると答えています。
感覚的でセンスである事を、取材側として参加した賀来ゆうじ先生も感じています。
出版社:集英社 著者:賀来ゆうじ
発言からも分かるように、その時にそのキャラクターがしたい事をさせているのです。
これが上記で書いた意思決定に違和感がないに繋がります。
それぞれのしたい事の積み重ねがストーリーになっており、
決めていた流れに無理やり持っていっている感じがしないのです。
クレアとテレサのシーンにも心をゆさぶられるものがあります。
画力の高さ
エンジェル伝説と同じ作者なのか?と思う程に、八木先生の画力があがっているのです。
やっぱり、画力があると説得力がでます。
ギャグ要素が多めであったエンジェル伝説と違い、ダークファンタジーは画力が求められます。
ベルセルクなどを始め、ダークファンタジーを描いてる漫画は画力があるのです。
出版社:集英社 著者:八木教広
出版社:集英社 著者:八木教広
出版社:集英社 著者:八木教広
1巻の時点で別人レベルの画力の向上。
俯瞰やあおりなどの絵も描かれており、角度のある構図は難しいのです。
大きさが違いすぎるものを同じシーンに描くのすら大変。
画力の向上が戦闘などで臨場感を出しているのです。
画力の高さが覚醒者のデザインの美しさにも繋がっています。
クレイモア覚醒者のデザイン
美しさと強そうに見えるを両立させるのは結構難しいです。
八木先生が生み出した覚醒者は美しさと強そうに見えるを両立しています。
敵のデザインがださいだけで萎えてしまうので、結構重要なポイントです。
強さのインフレを上手くコントロールしている点
多くの漫画では終盤になるにつれて、敵の強さがインフレしていきます。
敵が強くなるのにつられて、主人公や味方の強さもインフレしていく。
その結果、中盤に出てきたキャラクターは雑魚化してしまうのです。
テレサとプリシラを底のみえない怪物にする事で上手くコントロールしています。
終盤に登場した深淵クラスの覚醒者もこの2人を超えてないのです。
その為、中盤の絶望感を演出してくれたリガルドの価値が落ちていません。
主人公が一番強くないと納得出来ない人にはあわないかもしれません。
それぞれのキャラクターの強さも納得感があります。
だからこそ、あの結末に繋がっていくのです。
クレイモア
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