推しの子
(実写映画・アニメ化作品)
出版社:集英社 著者:赤坂アカ 作画:横槍メンゴ
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【推しの子】(DMM TV)
あらすじ
「この芸能界(せかい)において嘘は武器だ」 地方都市で、産婦人科医として働くゴロー。芸能界とは無縁の日々。一方、彼の“推し”のアイドル・星野アイは、スターダムを上り始めていた。そんな二人が“最悪”の出会いを果たし、運命が動き出す…!? “赤坂アカ×横槍メンゴ”の豪華タッグが全く新しい切り口で“芸能界”を描く衝撃作開幕!!
おすすめポイント・レビュー(感想)
何の情報もない状態から少しずつ犯人を追い詰めていく。
サスペンス要素のある作品。
描いてる内容的にバッドエンドの可能性もあります。
それでも惹きつけられて離れる事ができない。
まるでアイが見せていた輝きのように。
アニメ化、映画化もされている作品です。
赤坂アカ先生、横槍メンゴ先生二人ともメディア化作品をもつ凄いひと。
作画の横槍メンゴ先生のクズの本懐も面白い作品なので、是非チェックしてみてください。
出版社:スクウェア・エニックス 著者:横槍 メンゴ
推しの子 最終回の結末について
赤坂アカ先生、横槍メンゴ先生。
連載お疲れさまでした。日々の楽しみになる程の作品。
ありがとうございました。
多くの人に関心を持たれるだけでもすごいことです。
最終回の結末により、酷評が多めな印象になってしまいました。
読者は冷静になって、著者を敬って欲しいです。
感想でこうして欲しかったはありだと思ってます。
建設的な意見はありですが、著者を批判するのは違うはずです。
私が内容に触れないのは何を呟いても傷つく人は出てしまうのと、それだけ全身全霊作画に込めたからです。
— 横槍メンゴ🐰🎀 (@Yorimen) November 15, 2024
横槍メンゴ先生のXから引用
一部のストーリーだけでも面白いと感じさせる時点で稀有な才能をもっています。
その人達にまた日々の楽しみになるような作品を作ってもらった方が有意義なはず。
推しの子 最終回の結末が酷評されている理由
X(ツイッター)やYoutubeやWEBの方のコメントなどを参照。
・バッドエンドよりの結末
・最終回のダイジェスト(コミックスのおまけ24Pで印象が変わる可能性あり。)
・主要メンバーの立ち直る姿を丁寧に描いて欲しい。
・伏線の回収(読者がそう思っているだけで、作者の意図と違う可能性はあります。)
確かにダイジェストであっさりと展開させたので、感情移入しにくいとは感じました。
ここが丁寧に描いて欲しいに繋がっているかもしれません。
ここで泣かせるエピソードがあれば、違う印象だったかなと思います。
3人のヒロインに苦悩したように感じる
あかねの存在がおおきくなりすぎた
かな、ルビー、あかね。
3人ともアクアに気持ちがある状態なので、展開が難しくなってしまったように感じます。
多くの漫画家がキャラが勝手に動くような発言があるのです。
それぞれのキャラの性格などから行動は決まってしまう。
積極的な人もいれば、消極的な人もいます。
序盤はかなとルビーのどちらかをメインヒロインにする予定だったはず。
物語を展開させていくにつれて、便利屋扱いでつかってたあかねの存在が大きくなりすぎてしまった。
物語の展開をすすめるうえで、あかねの存在は必要。
アクアとの共有する思い出。
ルビー≧あかね>かな (極端に大きなひらきはないけれど)
読者の視点でみて、こうなっていった印象を受けるのです。
当然、人間なので一緒にいる時間が多い人に情がわきます。
アクアがあかねに情がわいても不思議はないのです。
3人の性格
かな
アクアに強い気持ちを持っているものの、仮にふられても強く生きていきそう。
もちろん、アクアへの依存度は他2人同様に高い。
つらいけど、それをバネに女優への糧とする芯の強さを備えているように感じます。
演技>アクア
ルビー
表向き明るく楽観的な性格に感じます。
前世からのつきあいでもあるので、アクアへの依存度はかなり高い。
願掛け時にアクアのやる事を想像しつつも、その願いが叶うようにお願いしています。
あかね
もともとのあかねを見る限りとても繊細。
推理していく頭の良さ。ただ頭の良い人は結構もろかったりします。
アクアの思惑や計画を知りつつも協力する姿勢であり、アクアに強く依存している事がわかります。
かなとアクア>演技
演技を好きだけど、かなへの憧れが強くある印象。
アクアに選ばれないと、かな以外は立ち直れない性格
推しの子 個人的に望む結末
実の父に復讐する事は必要。(復讐が相手の死であるかどうかは別にして)
ここに関しては、推しの子の物語の核。
自分が著者として結末を考えるなら、アクアの手を汚さずにカミキを死においこみます。
その手法をとる事で、頭脳と演出でアクアが父に勝ち復讐をとげる事になるはず。
自分の手を汚さず。
ここが重要です。やられた事を正義でやり返す。
こうすれば、アクアの死がなくとも15年の嘘で復讐をはたせるはず。
誰かが暴走しやすい様に、15年の嘘の中に嘘をまぜる。
演技を好きになりつつある自分との決別も描けるはず。
(復讐の道具に使う事で、演技をする資格はなくなるので。)
カミキの死はアイのファンかルビーのファンの暴走。
過去のB小町のメンバーでも十分になります。
ヒロインのどれかは幸せになる結末にできたかも。
ただ、どのヒロインとの結末があっても文句言われてしまうので難しいところです。
他にもあかねと共により計画的な犯行で頭脳戦を描く事もできます。
それだとあまりにもサスペンス要素が強くなってしまうかもしれません。
どの結末を描いても、賛否両論になる事が多いわけです。
動画やブログの場合、キーワードに寄り添って書くことが多いのが事実。
皆が検索するキーワードを調べるか予測で書いているのです。
大多数の意見によりそって、動画や記事にした方が見られる事が多くなります。
ある意味で一つの意見でうまるように誘導している部分もあるのです。
ヒロイン3人の性格を考慮したうえで望む結末
あかね&ルビーエンド。
星野アクアとして、あかねを選んで終わりが一番綺麗に終わると感じています。
自分に置き換えた時にあれだけ協力してくれるあかねに情はわいてしまう。
星野ルビーとしてはむくわれない。
ただ兄弟に生まれた時点で、覚悟しているはず。
来世では、結婚してねと明るくふるまってくれそう。
最後に次の転生後でルビーがアクアを見つけて、今回は私を選んでねの結末。
見た目はアクアとルビーの姿 (ツクヨミの優しさで)。
こうする事でツクヨミを出す必要性もでます。
3人のヒロインとも幸せになってほしいけど、かなしか立ち直れない性格。
そこから考えると、こうだったら幸せな結末だったかなと思うのです。
(かなエンド望む人には申し訳ないけど。)
赤坂アカ先生が考えた最終回(結末)
おそらく赤坂アカ先生は、15年の嘘(父の嘘)と主人公の嘘。
アイドルで本心に嘘をつくルビーとして描いたと思います。
アイも入れれば、皮肉ですが家族全員が嘘で共通しており絆があるのです。
嘘を上手く使っているのです。
優しい嘘もあり、悪意のある嘘もあります。
普通に15年の嘘を公開で終わりで良いと言われるかもしれません。
嘘でメインのストーリーを作り、嘘で物語の回収まで。
そう考えると、結構すごいとすら感じてしまいます。
多くの人は嘘だけで、ここまでストーリーを膨らませる事はできません。
最終回だけを見ると、物足りなさというか没入しにくさを感じてしまうのも事実。
結末という局所でみるか、全体を通してみるかで評価は変わるかも。
著者の思考を深く考えてみると、皆がみつけてない著者の意図もあるかもしれません。
最後に一言。
メンゴ先生の推しの子の二次創作も見てみたい。